腰痛の約8割は原因が不明といわれています。
他の約2割は画像診断などで原因が特定されているようです。
私の父は腰椎ヘルニアと診断され手術をしました。
結果、5,6年経過しましたが痛み・疼痛、しびれもなく快適に過ごしています。
術後の話は良い話もあれば、悪い話もありますが、原因が判り解決したケースが
ある以上、原因が判ることは有り難いことといえます。
原因が判明しないと対処の方法が判断できないので、その後の対応に困ります。
痛み・疼痛pt2で投稿した心理的要因もあります。
数年前に「腰痛は怒りだ」とWebで目にした時は困惑しましたが、
心理的要因の一つと解釈は出来ますが、理解は出来ていません。
構造的・機能的な見直しをした結果、痛み・動きがどうなるか?が
徒手療法の在り方だと考えているので、当店では対象外といえます。
ただし、他の人間関係に影響しない私に話したことでストレスが晴れることは
あるかもしれません。痛み・疼痛pt2の一件が当てはまると考えています。
また、痛み・疼痛は近位の部位だけに原因がある訳ではないともいえます。
頭部の問題で腰痛が起きるといったケースを伺ったこともあります。
原因は、首からの運動連鎖で腰がねじれることで腰痛が起きたのではなく、
脳の一部への血流不足です。
逆に骨盤部のケガが原因で頭痛が起きているケースもあるそうです。
腰痛の起きる要因は機能的な問題・画像診断で判断できる問題だけではありません。
また、一般的に広まっている『身体の歪み』『骨盤の歪み』で起こるものでもありません。
腰に負担が繰り返しかかることで皮下組織の状態が変化し、痛みを感じやすく
なる。それが股関節の動きを代償したり、周辺の筋肉が抑制されて動きの変化が
起きていたりといった事がキッカケであれば、股関節の動きを見直すことで
腰痛が起こりにくくなる事もあります。
ですが、変形・すべり症・分離症といった骨の器質的な変化などは
徒手療法で変えられません。これこそ病院へ行く必要があります。
腰痛のメカニズムは複雑で『これをやれば改善』と断言できるものは無いと言われています。
(不安定なら安定化を、固まっているなら可動性をつけるといった指標はあるようですが)
だからこそ、身体の評価をして原因を絞り込む事が大切だといえます。