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姿勢pt15 背骨の可動域があるだけで姿勢が整うのか?

姿勢pt15 背骨の可動域があるだけで姿勢が整うのか?

色々なリラクゼーション・整体・カイロといった業種があります。
有資格者の整骨院・マッサージもあります。
 
店舗・院によって、姿勢改善・骨格矯正を掲げています。
当店でもメインに据えていた時期がありますが、昨年からの学びを
キッカケに目的ではなく結果のひとつと捉えるようになりました。
 
姿勢改善で一番に挙げられるのが、背骨・骨盤の矯正ですが、
何をもって矯正なのか?の定義が曖昧な印象があり、
S字を作る事(位置調整)を主に提案されますが、何をもって位置が
調整されたのか?の判断が抜けているように感じています。
 

  
これは以前の投稿で書いたことですが、ビフォーアフター画像で
明らかにアフターだけ姿勢を意識させている写真を見ても施術の
前後比較はできませんし、逆に違和感しか感じません。
姿勢変化の結果だけに拘ってしまった結果、無理に良いと考えている姿勢を
受け手に意識させて姿勢を作らせ撮影しドヤッているような感じを受けます。
※宣伝として必要なのかもしれませんが・・・
 
 

当店の提供内容が変わった理由から考えてみる

 
当店でも一時は背骨のカーブを変えて、姿勢を正すことをメインに謳って
いた時期が3,4年前にあります。2015年4月に受講したセミナーをキッカケ
にそこだけで良いの?と思い、徐々に1年半かけて変えてきました。
 

特に昨年、セミナー参加を重ねていく中でPosition、Mobility、Stability
といった要素を目にする・耳にする機会が多くありました。直訳すると、
 
・Position・・・位置
・Mobility・・・可動性
・Stability・・・安定性
 
となります。

 
『背骨はこのライン上にあるべき!』といった理想的なPositionがあるとしたら、
そこに配置させるためにアプローチしていく必要がありますが、指で押して or
バキバキ鳴らして位置を整えました・・・では説得力がありませんよね。
それを正したというのは他のアプローチも必要ではないのか?
 
Mobilityを可動域を確保する事だけと捉えると不十分で
動かすということ、関節がどう動くのか?を考える必要があるのでは?
と考えるキッカケとなりました。
所謂、背骨の歪みという変位に関しては動きの固さで判断されますが、
なぜ固いのか?を考えると関節の可動域だけでないのでは?
 
Stability=固定と捉えてしまいがちですが、ガチガチに背骨が固定されていたら
衝撃吸収も出来ないでしょうし、結果として良いことはありません。
耐震設計のされていない高層ビルを地震が襲うイメージをしていただくと分かり易いです。
ただ一方で姿勢を保持する能力・力は必要ですし、外力に抵抗する力も必要です。
背骨の安定性とはどうやって確保するのか?
 
と考えるところが一度に増えてしまったのです。
少しずつではありますが、理解を深めて施術に生かしています。
 

以前から呼吸・腹部の安定、視覚、咬合・・・といった要素も投稿していますが、
他にも足裏からの入力、前庭感覚・・・と姿勢を決めている要素は他にもあります。
これらも含めて考えていかないと、姿勢は一過性の変化はあっても、
何らかの要因でそれに適応したものに崩れてしまいます。

 
まだまだ道半ばですが、姿勢改善が容易ではないことを徐々に学んでいます。
 
ここまで書いてのタイトルへの答えですが、可動域を確保するだけでは姿勢は整いません。
ですが、可動性を確保することは必要条件のひとつです。
 
 

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