立ち上がると接地面は足裏だけになり、身体を足裏だけで支えます。
その時、足裏で地面を触って、(靴越しの場合もありますが)地面の状態を
感じ、その感覚情報が脳に送られます。
そこで地面の状態に合せて、前後左右、どんなバランスを取ったらいいのか?
が身体全体に命令されます。これは椅子に座っても椅子との接触面から送られる
情報です。どこで身体が支えられているか?を知るのは触覚です。
強い圧を感じるもの、触れる感覚を感じるもの、温冷を感じるものと触覚には
種類があります。それらを使い分けて、どこにどの程度の体重が乗っているのか?
どこに何が触れているのか?を感知しています。
足裏のどこにどの程度の体重がかかっているのか?を感知して、脳に送られた情報に
合せて、各々の部位が身体を支えるために筋力を発揮させます。
本人はぶれずに立っているつもりでも、実際には前後左右に地面に加重される圧を合成
した力の中心は絶えず移動して、それを先回りして倒れないように脳から全身の筋肉へ
指令が届けられる結果として立ち続けていられます。
自分がどんな状態にあるのか?を把握するために絶えず情報が脳に送られていて、
それに応じた反応があります。また、それとは違った方式で先回りして命令を送るといった
形式の反応もあります。
昨日の投稿でもチラッと書きましたが、姿勢を安定させる意味でも足裏の感覚は重要です。
接地が安定していなければ、相応した力を発揮させて身体を安定させようとするため、
当然のように姿勢は崩れます。姿勢を整えるというのは、背骨のS字を作るアプローチだけ
では出来ません。
より多角的に身体をみられるように研鑽しています。
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