案外、放置されてしまいがちなのが捻挫です。
「またくじいた」と軽いケガとして扱われがちです。
●靭帯が部分断裂
●靭帯の断裂
※他組織に問題があることも…
と靭帯に何かしらの問題が起こっています。
足首の不安定感、足首の位置覚を変えてしまうといった
不具合を作ってしまい、全身のアライメントにも影響するので、
放置すると厄介なケガのひとつです。
●外反捻挫・・・足底が外側に向いた状態で起こる捻挫
●内反捻挫・・・足底が内側に向いた状態で起こる捻挫
に分けられますが、外反捻挫の方が腓骨に負担がかかり
腓骨骨折するケースもあり危険です。内反捻挫の方が一般的で
足関節捻挫はこちらが多い印象です。
当然ですが、急性期は病院の受診を促します。
不安定感が強い場合は手術の場合もあるので・・・
甘く見ない方が良いケガです。
ただ、受傷後の不安定感も少ない場合でも
捻挫をした時のように足首が傾いている状態が当たり前に
なって通常位置が変わっている場合が多くあります。
『関節の位置がこれで良いと認識されている』状態です。
捻挫した状態を正しい状態として認識して通常位置としている。
元の位置が正しいと認識していない。
今までの通常位置が正しいと認識させてあげる必要がありますよね?
◎足底が接地した時の力の入れ方を正していく
◎体幹から足底までの使い方を正していく
と身体の安定感をつくる、本来の状態が正しいと身体が認識させる
ことが再発を防ぐ考え方のひとつです。
まずはチェックポイントとして・・・
●筋肉の使われ方(優位・抑制の関係)に問題がないか?
●足底の接地は前後内外に偏りがないか?
ですが、生活に問題がないので、わざわざ修正される方は少なく
案外とスルーされがちなところです。ここを正常にすると
●靴の片減り
●動いている時の不安定感
といった問題が減っていくのが感じられると思います。
その結果として、捻挫も再発されにくい状態をつくっていきます。
当たり前ですが・・・『一回で何とかなる?』と聞かれる方が多いですが、
感覚を正して、その状態で運動を正して・・・繰り返して修正していく
その結果として、より安定した状態は作られます。
施術を受けるだけでなく、日々気を付ける・エクササイズをする
と積み上げる必要があります。
昔に捻挫をした場合でもアライメント調整・位置覚の調整は
時間こそかかりますが有効だと考えています。
全く何もせずに捻挫を繰り返すのは、身体だけでなく人生においても
時間をケガに取られてしまうので勿体ないと思います。