タイムリーな私の話です。
前回のスノーボードの上半身編です。
胸郭の回旋が問題と書きましたが、回旋も連鎖的に補正されていますので、
全身の回旋が問題といえますが、局所的に『右肩』の問題を取り上げます。
●ショルダートートを右肩にかけます。
肩掛けすることで右肩はカバンの重みで下がります。
肩と頭部・首を繋ぐ筋肉が収縮して肩・カバンが落ちないように補正されます。
⇒この筋肉が頑張り過ぎる状態が当たり前になると頭の位置覚も変わってきます。
(左骨盤の外側にある中殿筋も収縮して全体のバランスを取りますが、今回は割愛します。)
●右を下にして寝てしまうことが多いです。
肩甲骨が外側へ、胸郭上部が左にねじれた状態を作ります。
続けることで胸部・背部の筋肉が伸張・弛緩された現状を覚え込んでしまいます。
影響を受けやすいのは、僧帽筋、大胸筋、三角筋でしょうか。
●呼吸で吸気(吸うとき)で右肩が少し上がる(※これは検査しました)
肋骨を引き上げることで胸郭の空間を広げて肺に空気を取り入れています。
肋骨と頭部を結ぶ斜角筋が呼吸の度に使われてしまいます。
※全力疾走のあとなど、酸素をより取り入れようと肩で息をする動きが
普段から行われています。
と右肩近辺だけでザックリ挙げただけでも3つの問題があります。
通常、私はクライアントと検査を通じて問題を共有していきますが、
検査の手法上、自分を検査出来ないので、主観での原因となりますが、
右鎖骨下筋(鎖骨と第一肋骨を繋ぐ筋肉)・右大胸筋の鎖骨部の影響が強いように感じました。
鎖骨下筋は上記した付着部からしても小さな筋肉だといえますが、
これが頑張り過ぎることで鎖骨の動きが少なくなり、
肩周りの動きを制限してしまいます。身体は繋がっているといいますが、
動きの起点となる部位があり運動が繋がることで大きな動きを引き起こします。
肩の動きは鎖骨内側からはじまりますが、その起点の動きが悪くなれば、
繋がる運動も制限されてしまいます。
また、鎖骨-肩甲骨は繋がっているので、肩甲骨の運動へも影響します。
痛みを感じた時にセルフケアしても変化がない、何をしたら良いか分からない事があります。
評価⇒施術によって『こんなところが?』と思うところから問題解決に繋がります。
『心地良く受けたい』、『気持ちよくないと嫌!』と痛みを避けて楽になりたい方が多いですが、
身体の状態、原因の組織によっては強い痛みを伴うことも当然ながらあります。
少ない痛みで楽な身体を取り戻すためにも『何か違和感があるな』と思ったら早目の対応を!
身体評価を時間稼ぎのように捉えられている?と感じることがありますが、原因を見付けずに
ただ施術だけを望まれる場合は他店をお勧めしています。