肩の動きを正常化していく為に必要と考えている事
肩関節・肩甲骨を動きが広がるように
そもそも論になってしまいますが、
何が必要なのか?をまとめていきます。
関節の状態は正常ですか?
● 肩を中心に腕をゆっくり大きく回す
● 腕を①前から、②真横から振り上げて、
真上まで上げる
こんな事はありませんか?
● 回している間に引っ掛かる
● 動かしていると痛い時がある
(もしくは常に痛みがある)
出来る事、出来ない事、痛みの有無などで
現状がどんな状況かを大別する事から
調べることは大切です。
どんな時も痛い、弱く押した時も痛い場合は
肩周辺の損傷は無いのか?を疑い整形外科の
受診を検討するのも必要です。
施術することで損傷が強まり回復が
遅くなったのでは施術も逆効果ですから
肩・腕の動きが制限されている場合
関節可動域=関節の動かせる範囲ですが、
これには大きく分けて2パターンあります。
関節に問題がある場合
肩甲骨に上腕骨がはめ込まれる形で関節は形成
されています。関節を覆う関節包の伸び?に制限
があったり、関節の認識が乏しかったり・・・と
いった事がいわれます。
関節包は伸張性が低く、方向性が不規則なコラーゲンで
構築されています。関節そのものに問題がある場合には
単純にストレッチでは変化を期待できません。
胸郭・肩甲骨・鎖骨・・・と周辺から把握した場合に
それらの動きや安定性の問題が肩関節の働きに影響を
及ぼしている事もあります。
「肩に問題があるから短時間で良いから肩をほぐして・・・」
では何も変わらないケースです。
この場合でも、長期間放置する事で悪いなりに動かせるよう
脳が周辺の働きを調整して、「動くようになった」と
変化を感じる事もあります。
ただ『悪いと感じた要因』に対処は出来ていません。
筋肉の働き方が原因の場合
マッサージを受けたら大丈夫になったけれど
・・・帰宅したら痛みがぶり返す場合は
施術すべき対象・部位が違っていたのかもしれません。
どの筋肉の働きを促すか?・抑えるか?を身体評価
を基に施術しても元の働きが強過ぎる・弱過ぎる場合は
早期に不調に繋がるケースも勿論あります。
施術に加えて、セルフケア、運動を続けることで変化を
持続させる事も必須です。
【例として】働きが強い筋肉は働きを抑えたうえで、
弱い筋肉の働きを促した状態で運動する。
続ける事で動きや見た目にも徐々に変化が現れるはずです。
そのためには現状把握が何よりも大切です。
改善に繋げていく手順として
大切なのは肩だけでなく全身から現状把握を行い
必要な施術を受ける事だと思います。
施術部位が遠ければ遠いほどゴッドハンドと自称するような
話し・宣伝もありますが・・・身体の機能・構造を捉えていく
と全体の繋がりから活動が優位に・抑制されている部位が
見えてきます。これらの働きを正していくよう施術すると
結果として主訴の部位から離れた施術になるケースもあります。
満遍なく全身をほぐすと活動が抑制されているところを
更に抑制してしまうので、「気持ちいい部位をほぐして・・・」
は当店ではお受けしていません。
それが結果としてお客さんの利益に繋がると考えているので、
必要な内容を提供して、主訴を解決する事を優先しています。
施術後に、状態・認識を維持させるための運動、
日常生活習慣の見直しをしていく。
どんな事でも言えますが、継続無しで変化はありません。
施術を何度受けても永続的な変化には繋がらないからこそ
日常生活から見直して、問題の起こりにくい状況を作る事
は大切だと考えています。