静止状態では、背骨に首・胸・腰で3つのカーブがあると
それぞれのカーブがあることで荷重を前後に逃がせることで
肩・腰への負担が減るといわれています。
首=頚椎 7椎 前弯
胸=胸椎 12椎 後弯
腰=腰椎 5椎 前弯
臀部=仙椎 4椎 後弯
尾てい骨 1椎
とありますが、仙椎は中学生くらいでくっついて仙骨になります。
1つの骨なので、カーブを新たにつけることは出来ません。
可動域がある首から腰(頚椎から腰椎)のカーブが崩れる・整うを前提に
ここではカーブの数が増減するとどんな変化あるか?を書いていきます。
単純にカーブの増減で腰にかかる負担が変わります。
腰にかかる負担を減らすために、カーブを作るために関節の動きをつける
と私もお伝えしていましたが、必要なのは関節の動きだけではありません。
当然ながらカーブを維持する筋肉も必要となります。
一方でここ数年のブームでもありますが、呼吸による腹腔内圧を高める必要もあります。
以前に「立ち上がり動作」で学んだことでもありますが、
1)腹腔内圧
2)広背筋・僧帽筋
3)脊柱起立筋群
がバランスよく働いていると局所的に負担がかかりにくくなります。
これは立位・座位といった姿勢を続けるときも同様で
どれかが欠けることで他の要素が支える力を余計に使わないといけません。
ただ関節の動きをつけたから姿勢が整うのではありません。
3つのバランスを取るための動作を脳に教育して普段から負担がかかりにくい
状態を脳に認識させてあげる必要もあります。
筋力が弱ければ、トレーニングをして筋肉をつける必要もあります。
『矯正した』『整えてもらった』と区切りをつけずに、『ここがスタートだ』と
安定・固定させるために日々の動作の見直しも徐々にしていきましょう。