「筋膜」
TV、雑誌で目にしたことがある方も多いでしょう。
筋膜リリースをするためのツールも多く見られます。
まず今広まっている「筋膜」は「Fascia」を直訳した言葉です。
「動き」を中心に使われる事が多く「筋膜」と訳されることが多いからか
筋膜で全て訳されるようです。筋肉を巻いている膜=myofasciaです。
Fascia(ファッシア)=「膜」と訳すのが正しいのでは?と文献もあります。
最初、筋膜と書きましたが混在してしまうので、記載はFasciaまたはファッシア
とします。
訳として胸腰筋膜など筋膜として訳されている言葉は筋膜を用います。
筋肉に関していない組織が筋膜になるよりはややこしくないかなと。。
2016年以降に勉強会に参加、情報を集めたりとする中で
メインに学んでいるのが「Fascia」に関することです。
神経・血管といった組織にも関連するので重要な組織です。
Fasciaは、皮膚の断面図では、皮膚と筋肉の間にある層です。
http://www.i-l-fitness-jp.com/comment/sa/se-superficial-fascia.htmlより
「結合組織 細胞外マトリックス」と呼ばれる組織に相当します。
ざっくりと皮膚と筋肉、皮膚と内臓を分けている部分です。
主にコラーゲン、エラスチン、糖タンパクで構成されています。
画像ではdermis:真皮 と muscle:筋肉の間とイメージいただければ・・・
ただ筋内膜・筋周膜と筋肉内にもFasciaはあるので・・・定義が分かりづらい今日この頃です。
Epimysium が筋外膜・・・筋肉の外側を覆う膜⇒筋膜です。
Fascia、靭帯、関節包などに対応したリリース技術がありますが、
関節包・靭帯といった固い組織へのものは比較的痛みを伴うことが多いです。
※必要な方には説明の上提供しています。
Fasciaへのアプローチで痛みが強い方もおられますが、これは動作を繰り返し行う事で
負担がかかる部位に力・熱がかかることで組織の状態が変わっている事が原因です。
※同じ部位でも負担のかかり方が変わるので、左右でも痛みの感じ方は異なります。
イメージ的な話となりますが、基質の流動性・組織の滑走性を良くすることを
主な目的としてリリースを行っています。
何かを良くするといった目的もなくザーッと全身ほぐしてもらうのではなく、
目的を明確にして身体を変えていく提供しています。