最近、路地入口のブラックボードに色々と書いています。
体幹に関する内容で反応する方が多いので投稿。
体幹トレーニングと書籍、動画と多く見掛けます。
多くのものがプランクのように体幹を固定して耐えるものです。
その次の段階として体幹を固定した状態で四肢を動かすものも
あります。
無理に耐えるように腹部を固定してトレーニングしていたら
筋緊張する筋肉も本来の目的も変わってしまうのでは?
と思うことがあります。
体幹を鍛えることが間違いとは思いませんが、安定という名目で
固めることだけが注目されているような印象があります。
体幹の機能を挙げると、可動性(動かすこと)、姿勢をコントロールすること、
胸郭周辺では呼吸、骨盤帯周辺では排泄があります。
力を入れてガチガチに固定するのが安定か?というと違います。
それだと耐震構造のないビルと同じで衝撃が吸収できず、ビルのように
倒壊こそしませんが、体勢を戻しにくい不安定な状態です。
安定とは、即座に不慮の事態に対応が出来ることも含まれている前提だと
固定させるだけでは不十分かと考えています。
その意味ではインナーユニットと呼ばれる深層筋が機能していることが
重要といえます。横隔膜、骨盤底筋群、多裂筋、腹横筋です。
https://www.mamaonthemend.com/より
姿勢のコントロールといった観点では腰椎の前弯を構築するために
多裂筋が働いていることが重要となります。当店での検査では反応の弱い方が
多い筋肉でもあります。
※以前の投稿で近しい事を書きましたが、この当時は勘違いもあったので
訂正が必要ですね。脊柱起立筋群の活性をして胸椎の伸展を促していました。
胸椎から胸腰移行部を反らせるのが苦手な方には有効ですが、
背中全体のS字を維持できる下地作りの考え方としては不適切かもしれません。
多裂筋、脊柱起立筋群と両方を活性していたので問題はないとも思えますが、
脊柱起立筋群が強いことでS字を保てないならば考える必要があったかと。
排泄は、排便・排尿ですね。
https://www.thinglink.comより
呼吸は、生命維持に関わる大切な機能です。様々な考え方があるなと
呼吸エクササイズ、呼吸動作などの学びを通じて思っています。
これは簡単にいえば、O2、CO2のガス交換を胸郭内にある肺で行い、
循環器を通じて全身に酸素を行き渡らせCO2を除去するための活動です。
多裂筋を活性化させることで自然に腰が前弯させることができます。
無理に姿勢を意識させるよりも無意識で正せるように変えていくのが、
理想だと考えて、当店では筋肉の出力から見直しを行っています。
意識せずに姿勢が正せて、動作の修正も行う土台を作りたいと
考えている方には現在用いている手法はキッカケ作りには理想的
だと思っています。
ただほぐすだけでなく、使えているか?どうかを検査したうえで、
使えるように書き換えていくようなイメージです。
呼吸に対して様々なことをしていますが、日常的なセルフケア、意識が
必要です。呼吸はしないと死んでしまうので毎日当たり前に行います。
逆に言えば、呼吸に関連した部位は可動性を保持しないとこれが起点で
元の状態に戻るとも考えられます。
排便に関して、当店では内臓に対してのアプローチをしていないので、
現行は直接的な関与はしていません。ただし、脊柱へのアプローチが何らかの
作用を引き起こしたのかな?と思う事はあります。
※あくまでも神経経路を考えた時の予測・経験則です。