四十肩を疑う年齢でなくても、腕が上がりにくい方がいます。
腕を前から・横からゆっくりと振り上げる時、
肩の動きに制限がある場合、腕を上げるために腰を反らせる
代償動作が入る方がいます。
そういった方に共通しているのは・・・
で肩を動かす度に腰に負担がかかった結果で腰痛を感じている。
●本人的には、腕が上がっているから肩には問題が無いと感じており、
腰が痛いので、ここに問題・原因があると思っている。
と痛い部位 腰だけに注目していることです。
負担をかけているのが肩だと自分では判りません。
例えば、投球動作のように踏み込み動作から腕に力を伝えていく場合は
筋肉間の力の伝達・動きの連動が大切です。
部位単位の動作を見る場合、代償動作を起こして他部位に負担をかけて
いないか?も調べています。
無駄な動きが無い事、検査部位に十分な可動域があることで
適切に動かせていると判断しています。
『腕を上げるのに、腰を反らないと上がらない』のは上記の基準では
不適合といえます。肩関節近辺に問題がある→動かす度に負担をかけている
と考えて、肩の検査を中心に行います。
肩関節の動きは、肩甲骨の動きと連動するので同時に見る必要があります。
二の腕から腰、肩甲骨から腰と繋がる筋肉があり、それらが優位に働くことで
肩を動かすときに腰が反る、足りない動きをカバーするために腰が反ると・・・
腰が反る要因は一つではありません。
主原因を絞り込んで、アプローチすることで腰への負担を減らしていく。
結果、腰痛を感じにくくなるなら肩を動かす度にかかっていた負担が
腰痛の一つの要因だったと考えられます。
身体は繋がっているから全身を・・・といわれます(私も伝えます)が、
なぜ?、何のため?が伝わらない感触を受けることがあります。
逆に提供側がそれを理由にしながら??の提供内容を見たりもします。
なぜ必要か?、目的は何か?が伝わったうえでの施術で、自身の身体
への理解も深まって、自身のクセを気を付けることでより快適な身体作りに
拍車がかかっていくような提供にしていきたいと、より思う今日この頃です。