『正座をすると膝が痛い』というクライアントさん
今回は左膝の内側でしたが、昨年までは右膝。。
これが変わったのは『股関節』『骨盤帯』の状態が
ひょんなキッカケで運動を始められて変わったから・・・
というのが、来店する目的として考えられる話ですが、
提供する私としては
⇒原因に施術する
と意識のズレを感じることが多々あります。
今回も、膝ではなく、原因は股関節でした。
正座で膝を曲げますが、股関節・足首も動かします。
股関節に不正動作があれば、膝や足首は余計に動く必要が
あり、どこかに負担がかかるでしょう。
それが今回の原因でした。
膝を曲げて、膝が痛いのだから、膝が原因だろう
と思うのは、膝だけを動かした時に痛い場合でも当てはまらない
ケースもあります。
●膝を曲げる事で膝蓋骨、腓骨と動く骨がある
⇒関わる筋肉の付着・作用を考えると股関節・足首にも影響がある
⇒逆もいえる
●膝の内外旋も同様
といった動作が関節のどんな動きから作られているかを考え、
それに関連する関節・筋肉から、何がどんな影響しているか?
を全身の繋がりから調べていく必要があると考えています。
※繋がりは神経だったり、機能的な繋がりです。
今回の場合は、股関節の内外旋の可動域がここ半年で変わった方
が『正座すると膝が痛い』ケースでした。
元々は内回し(内旋)していた股関節が±0°になった。
内股だった足が真直ぐになったと書くと良い事に読めますが、
たまたま教わった開脚ストレッチが気持ちいいから、それだけ続けた
結果でした。他のストレッチをどの程度しているか?を聴いたところ
他はそれ程続いてはいない。外回し(外旋)させる筋肉を優位に働かせる
筋肉を働ける結果は作りましたが、内回し優位は変わっていない。
内転筋の一部を余計に働かせる必要があり、正座した時には
縮んで力を出す+膝が曲がると伸びると相反する働きをしようと
した結果、膝の内側に痛みが起きたと考えています。
今回は痛いのが嫌いな方だったのと、他の動きを作りたかったのもあり
フロスバンドを使いました。(写真は後日貼ります)
◎仰臥位で出来る簡単なエクササイズ
と行い、内転筋群周辺の流動性をつくり、働きを整えていくといった
アプローチで痛み、動きの不正が解消しました。
これは一例です。人によって原因は異なります。
まずは検査・評価をして現状把握することが大切です。