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施術例pt1 足の感覚が弱い・股関節の詰まり感

施術例pt1 足の感覚が弱い・股関節の詰まり感

施術例の投稿を始めるにあたって

 
どんな事をして貰っているか?が説明しにくい
と伺う事が多いので具体例を挙げてみようと
施術例の投稿を始めます。
 
※投稿の許可はいただいてます。
 
施術の大枠の流れは
 
ヒアリング→動作観察→部位評価
→施術→再評価
 
となりますが、
評価で何を見てるのか?が分かりにくい
施術でほぐす、鳴らすだけの分かり易い内容では
無いので、伝える時にイメージしづらい
可能性もあります。

 
「気持ち良くほぐしてくれた」のように
簡単に伝えられない内容なので仕方ありませんが
「動きやすくなった」「身体を感じられる」
と感覚・運動の変化を目的とした施術です。
 
分かりにくい部分を省いて状態・施術内容を
説明しているのもあって、
余計に伝えにくい状況を作ってしまっている?
と反省しての今回の投稿カテゴリーです。
 

ヒアリング、評価、施術の流れ

 
 
 

施術前の状況・ヒアリング

 
今回は『デスクワーカー、就業中はほぼPC作業』
30代男性の施術例
 
 【以前・施術前のヒアリング】
慢性腰痛持ち・ギックリ腰経験あり
●首肩の痛み、コリ
 
 【今回の主訴】
足の感覚が弱い、力が入りにくい
 
 

個人が特定出来てしまうケース
も出て来るので既往歴・日常生活のヒアリング
は未記載です。
 ↓
既往歴から主訴に繋がっている要素もあります。
あくまでも一例としてお読みください。

 
 
 

動作観察

 
1) 実際に室内を歩いていただいて、
動きの問題を目視で把握する。
 (距離が限られるので、他の動作を
 していただくケースが多いです)
 
どこに違和感があるか?
自然に歩けているか?
といった観点でヒアリング。
本人の主観の把握
 
 【本人の主観】
歩行時に右腰が下がる感覚がある
足底外側に体重がかかる
 
 
 

部位評価

 
(1)股関節に問題がないか?
 ・可動域、可動性を確認する
 ・周辺の筋肉の働き方を調べる
  ↓↓ 
・一部動きが悪いものの引っ掛かりは無し
  内旋(内回し)がしづらい
・右股関節を安定させる筋肉の働きが弱い
  殿筋・腸腰筋など低下
 
(2)体幹機能に問題はないか?
・動きに違和感はないか?
・力の入りにくさはないか?
 
・左に捩じりにくい 
 回転と反対側(右側)の背中が突っ張る
  ↓↓
 右背部の筋肉の働きが強い
 
(3)足部の評価
なぜ外側に接地感が強いのか?を
①関節の可動性、②筋肉の働き
から調べていく
 
(4)背骨・骨盤の動きなども見ます。
 
動作観察・部位評価から動作に問題を起こしている
要因として考えられる要素をピックアップ
 
 
 

施術

 
(1)右股関節の認識・可動性を高めるよう
 股関節への刺激
 
(2)骨盤帯を安定させる筋肉を働かせるために
 骨盤周辺の関節に対して刺激
 
(3)右股関節周囲の筋肉でも腹側・背側
  共に働きが低下していた。
    ・外側は正常に機能している
      ↓↓
 腰部の胸腰筋膜を介して近接している筋肉が
 一斉に運動することなく各々で機能させるため
 キッカケ作りのアプローチ
      ↓↓
ここまでで腰部・股関節の違和感はほぼ消失しました。
 

 
(4)股関節-膝-足首の関係性を考えて
  各々の位置覚、周囲の働きを調べながら施術
 
 【足首・足底の違和感・動きにくさへの対応】
・足部を内返しさせる筋肉の働きを抑える
・足部の関節に刺激を与え、足部の動きに繋げる
・膝の動きから必要な刺激を加える
 
(5)首・肩周りへの施術
・慢性的な首・肩の痛みへの対応
 ※今回は主訴とは離れるので割愛します
 
 
 

再評価

 
(1)股関節の動きもスムーズに
 
(2)股関節周辺の筋肉の働きも正常に
 
(3)歩行時の右腰が落ちる感じ消失
 
(4)足底は内側にも地面を感じられる
 
動作観察・部位評価・主観と良好
 
 

まとめ

 
施術例の投稿カテゴリー第1回目の投稿でした。
 
よく見掛ける「背骨・骨盤を整えれば・・・」ではなく
各部位を評価して必要な施術を選択していく。
結果として、感覚や運動を正していくための提供を
しています。その一例の紹介でした。
 
ただ闇雲にほぐしをするのでなく、
関係ない部位を刺激して魔法のように見せるのでなく、
必要なところに必要な刺激を加える施術内容を
見易く書いたつもりです。
 
箇条書きで簡易にまとめたのでかえって分かり難い
可能性もありますが、専門用語も少なめにして書くと
この形が良いのかと思ってまとめました。
 

 
 

当店の施術が『合う・合わない』の話

 
「寝てる間にほぐしてもらえたら良い」方には
向いていない内容ではあります。
評価・施術には自動・他動の動きを伴いますし、
時折、立ち上がって体感をお伺いもします。
 
『リラクゼーション』を看板から外しましたが、
施術のイメージとして『気持ち良くほぐしてもらう』を
目的としておられる方も多いです。
当店はそれだけが目的だと合わないと思います。
 
 
 

痛みへの対応として

 
痛みを感じにくくする為なら強圧刺激で誤す
のも一つの手段ですが、組織を固く変えてしまう・
運動が変わらない・・・と良い未来には繋がりません。
「より強い圧刺激」がないと満足できない身体に
なりたい方は止めませんが、当店を利用いただく
方にはなって欲しくありません。
 ・・・終わりがありません。 
それが当たり前になっている場合でも
長期的にはなりますが、変化していくので、
先ずは「強い刺激を求めるのを辞める」事から
始めるのが大切です。
 
「物足りなくなったから、より強い圧を
かけてくれる店を探そう」を辞めたい方も
ご相談ください。
今まで求めてきたものとは全く違った方法です。
それを認知した上での来店は歓迎しています。

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