WebにはBefore-After画像が溢れてきます。
After画像を観て効果を期待される方もおられるかと思います。
Before-Afterで技術をアピールして宣伝したい気持ちは分りますが、
明らかに効果誇張のためにAfterだけ姿勢を正して撮影した写真、
Beforeでは所為が雑でAfterでは姿勢を正している写真と
比較のしようのないBefore-Afterが多いのが現実です。
● 股関節から伸びている足の方向がBefore-Afterで異なる
・Afterで股関節が伸展している(足が背中側に傾いている)。
・手と胴が後ろに傾いている。
● 腰を過剰に反らして姿勢を正そうとしている
・・・Afterでは胸を前に反らしている。
※腰椎の伸展可動域は広がったのかもしれません。
● 胸を張ることを意識させ過ぎたのかお腹が突き出ている。
・・・Afterで全体に弓のようにお腹を突き出したような姿勢になっている。
と、下図の『正常』『平背』『円背』以外の写真になっているようなアフター画像を
観ることがあります。
変に腰椎の凹カーブだけに焦点を当て過ぎたのが原因だと思いますが、
効果をアピールしたいばかりに姿勢を正せようと意識させた結果、
とんでもない姿勢になっている写真もあります。
・・・私は完全に取り切れていないものも誇張させずに撮影します。。
当店でも、クライアントに確認していただくために要所要所で撮影はしますが、
呼吸をしながら楽な状態での撮影をしています。姿勢を正すように意識させて
不自然な姿勢になってしまったら確認にもなりません。
姿勢矯正が完了したならば、無意識に立って姿勢が正されているのが自然です。
歯の矯正は金具を外した後も歯の位置は変わりませんよね。
※長期的には変わると聞いたこともあります
背骨の前後の可動域がついて、力を入れれば確かに姿勢は正しやすくなります。
でも、意識しないと姿勢が正せない・・・何かおかしいですよね。
これは『矯正』の定義がずれているように感じています。
骨を支える筋肉の働き方が正せていないと思えます。
腰椎を背側からアプローチして凹ませ、屈曲・伸展の可動域をつくる。
背骨の凹カーブをつくる事が姿勢改善でしょうか?無意識でも背中が正常なカーブを
維持出来なければ『可動域が拡がった』だけです。
当店では、NKTという手法を用いてモーターコントロール(運動制御)の見直し、
可動域を制限している要因を解消、と身体を見直しています。
前述の手法を用いて、背骨を支える筋肉を働かせて、無意識でも姿勢が
正せるような事をしたうえで姿勢改善だと考えています。
※施術後に元々反応が弱かった筋肉が働くので、後日に
筋肉痛のような痛みが出ることもあります。
※矯正とは考えていませんが、テーマから敢て言葉を用いています。