手を上げると言いますが、
肩関節の動きには6種類あります。
その中でも、気を付けの状態から腕を上げる動作は
・前から振り上げる(図中 Flexion)
・後ろから振り上げる(図中 extenion(+Lateral Rotation))
・外回しで振り上げる(図中 Abdction)
・内回しで振り上げる(図中 Addction)
と少なくとも4種類の上げ方があります。
上図は肩関節のみの動きを示した図ですが、腕の動作には肩甲骨の動作も
含まれて、耳に腕が振れるまで上げることが可能になります。
日常的には、
・歩く時に腕を前後に振る
・高いところの物を取る
・髪の毛を洗う
といった場合でしか肩よりも高いところに腕を上げる事はないかと思います。
日常的にラジオ体操をしていれば上げる機会はありますが、
職場でする機会でもなければ、なかなかする機会はないでしょう。
今回は、ラジオ体操の深呼吸を反対からするように
腕を横から上げてい(外転)動作において肩関節だけに注目
した場合を書いてみます。
正常に機能していると、肩関節が120°+肩甲骨が60°=180°
肩が外転して腕が耳につきます。
●動きが悪い場合に起こりえる事
→可動域がかなり少ない。固まっている
・肩の関節の動きが悪く、早い段階で肩甲骨が回り出す
→可動域が少ない。動きとしては問題ない。
・腕が水平に挙がった辺りからカクンと前に出てしまう
→運動方向が変わっている。関節・動きの問題
といった違和感・動きにくさが起こることがあります。
関節が狭くなり、関節可動域が狭くなるのが一般的なイメージです。
では、関節を広げましょう!といいたいところですが、
「何が原因か?」をちゃんと調べましょう!と評価する事が大切です。
猫背になると、肩甲骨が外側にズレて、肩関節に覆い被さる感じになります。
この時、肩甲骨が上腕骨(二の腕の骨)の骨頭を後ろから前へ押し出します。
結果、巻き肩・肩が前に出てくる、といった状態になってしまいます。
※この時に肩甲骨が前傾していると、より引っ掛かりが強くなります。
様々な筋肉が伸縮して姿勢を形成していて、これは個人差があります。
Aさん、Bさんが同じ理由で肩の動きに引っ掛かりがある訳ではありません。
ストレッチしても変わらないケースが多いので、気になったら専門家に
頼るのをお勧めしています。
PC、スマホの影響でしょうか。。
四十肩といいますが、30前後でも症状が出る方もいらっしゃいます。
「スマホ首」なんて言葉ができるくらいですから、電子機器の影響が
強いのかもしれません。
昔は40、50で出ていた症状なので、通称として使われていますが、
現代では何歳が適正なんでしょうね?
また、呼吸で使われる深部の筋肉で作られる安定性が低下しても
腕を上げるために体幹が安定せず肩周りに無理に力を入れるため
上げにくくなったりもします。
5年ほど前に、60代後半の女性に「四十肩ですね」とお伝えしたら
「私の肩は40なの♪」と返答が・・・
思わず「七十肩です」と返すと「私はまだ60代よ!」と
そんな話をしたのが何気に懐かしくて書いてみました。