「股関節の動き」が悪くなると・・・
・足が挙げにくい
● 構造的な問題
・動く範囲が狭まる
・動かすと詰まった感じで引っ掛かる
股関節の動く範囲が狭まる、動かす感覚の変化だけが問題でしょうか??
股関節以外の部位には影響はないのでしょうか??
股関節が動きにくくなった時の影響を考えてみましょう。
「腰の回転」と腰が回るような言い方がありますが、腰椎(背骨の腰部分)は
角度にして5°しか回旋しません。上部腰椎のみ胸郭(肋骨で囲まれたエリア)
の回旋に関わっています。
「Joint by Joint Approch」という考え方では腰椎は安定が優位な関節と
して挙げられており、動作を行うときに可動性よりも安定性を優先される
関節として考えられています。
股関節の外旋・内旋、骨盤の前傾・後傾の動きの組合せによって腰周りの
回旋は行われています。骨盤・大転子(太ももの骨が曲がっている角部分)を
触りながら、腰周りを回旋してみると・・・動いているのは腰椎ではないのが
分かるかと思います。
立った状態だと足裏で固定されるので大腿骨(太ももの骨)が固定されるので
股関節を介して骨盤が動きます。股関節が動きにくい時に回旋すると、その
動作を腰椎が補おうとします。
5椎で5°・・・1椎辺り約1°しか回旋しない骨が無理をして負担がかかります。
↑↑ の外旋・内旋の動きです
※補足・・・腰椎部分は肋骨と骨盤をつなぐ筋肉を固めることで股関節の回旋を
肋骨から上の部位へと力を伝えます。ゴルフ・テニス・野球のスイングをイメ
ージしていただくと、手だけでボールを狙って用具を振り回さないですよね。
足のステップに合わせて力を伝えるように身体の下から上へと回転を伝えて、
ボールを伝達された力で飛ばします。回旋角度には影響は少ないですが、腰も
回旋を伝えるために必要な部位です。
上半身を固定して股関節を動かすのが、『屈曲』です。
真っすぐ立って・寝て、足を伸ばしたまま蹴り上げる
勢いがあれば90°よりも高くあがる方もいるでしょう。
足を固定して上半身を前に倒していくのも、『屈曲』です。
前屈を背中を丸めずに倒していくと、股関節を中心に
前に倒れていくのがわかるかと思います。
↑↑ の屈曲の動きです。
これも足を挙がりが足りない場合、腰椎で動きを補おうとします。
横から見た時に、足を挙げたと同時に腰が曲がってお腹とももは近づいている
場合は腰が股関節の動きを補っています。
次回は、股関節の動きが悪くなる要因について、まとめてみようと思います。