肩こりpt4 肩甲骨はがし

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街中・書籍・WEBと以前と比べて目にする機会が増えてきました。
 
肩甲骨と胸郭(肋骨)の間にどの程度指を差し込んではがす?
といった事も、アプローチに全く興味がないので知りません。
 
『はがし』というけれども、どこをはがすのでしょうか??
肩甲骨と胸郭??、、間に筋肉や他組織があります。
・・・筋間の滑走を促すといった表現ならイメージは湧きますが、
 肩甲骨はがしというのは表現としていかがなものかと・・・
 
『売る』『売れる』ための分かり易さは大切ですが、
何が起きているのか?を考えさせずに『肩甲骨がはりついているのが問題』
だから『肩甲骨はがし』が必要と思考停止に陥らせているように思います。
 
そもそも、何も検査をしていないのに、
 
肩甲骨が張り付いている=肩こり➡肩甲骨はがし
 
と決めつけるのも短絡的ですよね。
他の問題を考える必要もあるのではないでしょうか?
 
 

肩甲骨の動きと周囲の筋肉からアプローチを考える

 
よく写真などで見掛ける「内側から指を肩甲骨と胸郭の間に差し込むアプローチ」
に対してのものです。他のアプローチは運動法なども『肩甲骨はがし』に関連した
ものは知らないのもあり割愛します。
 
肩甲骨は上腕骨・胸郭・鎖骨と隣接しています。
腕を上げる・回す、肩の上げ下げといった動作で
上下左右にスライドもしく回転します。
 
 

 
https://www.acefitness.org/blog/3516/muscles-that-move-the-scapulae
 
皮膚と肩甲骨の間には僧帽筋(Trapezius)があります。
肩こりは僧帽筋が・・・と言われますが、アプローチ中に
ストレッチや刺激が入る事での弛緩はあるかもしれません。
楽になったと感じるのはその辺りかな?と思っています。
 
 

 
http://www.exrx.net/forum/viewtopic.php?t=7128
 
 
また、断面を見ると、肩甲骨と胸郭の間には

・肩甲骨と上腕骨を繋ぐ『肩甲下筋(Subscalpularis)』
・肩甲骨と胸郭側面を繋ぐ『前鋸筋(Serratus anterior)』

と2つの筋肉があります。
 
筋肉間には
 
・肩甲-前鋸筋間隙・・・肩甲下筋と前鋸筋の隙間
・胸郭-前鋸筋間隙・・・胸郭と前鋸筋の隙間

と隙間があります。
 
決して肩甲骨と胸郭がくっついている訳ではありません。
物理的に肩甲骨と胸郭の距離を離すことが目的のアプローチであれば
一時的に指を差し込んだ時に指の高さ分は浮きあがるかもしれません。
 
また、上図2点を見ると、よく肩甲骨はがしで見る背骨側から指を
差し込む辺りには内側にも菱形筋(Rhomboideus)があるのが分かります。
  
ぐいぐいと指を差し込むことで、菱形筋への刺激・ストレッチで
肩甲骨の内縁に付着する筋肉の弛緩は考えられます。
 
 

 
http://gopokes.exblog.jp/2516731/
 
 

調べたうえで肩甲骨はがしが有効ならすれば良い

 
何が問題なのか?を把握したうえで、肩甲骨はがしが適応ならば
行えばいいと思います。

ただ最初から肩甲骨はがしをしませんか?と提案するのは
必要なの?というのを考えさせないようで違和感を感じます。
『肩こり=肩甲骨はがし』で対応できるのでしょうか?
 
当店のメニューが時間だけで、具体的に肩こり・腰痛・小顔といったコースを
作っていないのは、感じている問題と施術するべき部位が全く違うことが多々
あるからです。最初から『肩に違和感があるから肩をしてほしい』と言われる
方には当店の提供内容を説明したうえで提供しています。
 ↑↑
具体的なコースを持たない代わりに臨機応変に対応しています。
決められた流れを提供して終わりといった内容ではありません。
※上記に小顔と記載しましたが、頭蓋の矯正といった観点はありません。
 詳しくは・・・こちら で書いてます。
 
  

当店で行っている肩甲骨周辺へのアプローチ

 
ここでは触れませんが、肩だけに原因がある事は少ないです。
全体の検査から優先順位をつけて施術していきます。
他部位へのアプローチで肩の動きが変わる事もあります。
 
 
当店ではまず肩周りの全体の動きを見ます。そこから
 
●肩周りの筋肉は力が十分に出せているか?
●肩関節・肩甲骨は可動域に制限がないか?
 
と検査を行い、問題のあった要因に対して施術します。
 
負担をかけている要因が肩甲骨の可動性が低下させているなら、
問題を起こしている要因にアプローチするのが正攻法です。
 
肩こりといっても、問題は人によって異なります。
生活習慣の見直し、姿勢・動作の修正をすることは必須です。
 
当店では首肩の見直しは、30分からお受けしています。
検査したうえで、施術の優先順位を決めて進めていきます。
 
当店の提供する目的は、
 
●体幹から腕・手に力が伝わりやすい状態をつくっていく
●肩甲骨の可動性・安定性をつくっていく(エクササイズ必要)
●局所的に負荷がかかりにくい状態をつくっていく
 
といったものになります。
まずは検査から現状評価することが大切です。
 
 

編集後記 2017.11.4追記

 
 
肩こりを解消するための一つの考えとして、肩甲骨の動きを
正常化するといった提案はありますが、最初から提供内容が
これです!と謳う事はありません。人によって状態が異なる
からです。それをこのアプローチは万能ですとばかりに書いて
いるのは不信感しか持てません。
 
私が受けた訳ではありませんが、肩甲骨はがしを受けたら
肩甲骨周辺が痛くなったと伺ったので投稿しました。
当たり前の話ですが、「なぜ?」「何のために?」を考えて
提供する事が重要で、特定のアプローチありきのメニュー提示は
原因・問題を特定しないで行ってしまうルーチンワークに
なってしまいがちなので、そうならないように気を付けています。
 
ただ何を受けるかは、受け手が選ぶものなので、
止める事はありませんし、必要もない思っています。
『効果がある』『これが効く』と鵜呑みにする前に
何をされるのか?を知る必要はあると思いませんか?
と思ったので、書店でも目に付く『肩甲骨はがし』を挙げて
書いてみました。
 
 

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