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デスクワーカーの肩こりをキーボードを叩く手に注目して考える

デスクワーカーの肩こりをキーボードを叩く手に注目して考える

デスクワークで気を付けたい事

様々な仕事があります。
製造、サービス、農業、漁業・・・
京都市内では企業の大小問わず
デスクワーク、接客業が多いのでしょうか。
タイトルに合わせて記載すると
伝統工芸での細かい手作業をされる方も
いらっしゃると思います。
 

https://www.pref.kyoto.jp/senshoku/dento.html
 
また、様々な店舗・院の店頭看板を見ると
肩こり・腰痛・頭痛など記載されており
主訴とする部位に関連した施術を受けている
方は少なくないと思います。
 
ヒアリングでお仕事や日常を伺うのは、
主訴とする症状に結びつく動作や習慣から
どこにアプローチするのが有効か?を
予測するためです。
 
 

デスクワークで気を付けたい事

 
昨今、『猫背』が悪姿勢として悪者に
されて改善が謳われるケースが多いです。
 

 
読書・勉強で本に集中するために
猫背で顎を突き出すような姿勢になることで
寄り目がし易くなり、寄り目になる事で
集中し易くなります。
 
デスクワークやスマホ操作でも
画面から出る光の影響で自律神経でも
交感神経の働きが高まり姿勢変化に繋がる
かもしれません。
 
施術で何かしらの介入は必要ですが、

●姿勢を正すためではなく、
姿勢を固定化させずに運動に応じた
様々な姿勢を取れるようにするため
 
●集中する為に必要な姿勢でもある
 
●画面から目を離す休憩時間を作る

 
といった考えで、日常的にもルールを
作って身体への負担を減らすことも大切です。
 
丁度、先生がTwitteで投稿されてました。
 

”20-20-20ルール

20分画面など同じところを見続けたら
20フィート(6mくらい)先を
20秒見る”

 
 

デスクワークでの手を考える

 
デスクワークをするときに
手の平は下を向く機会が多いです。
キーボード・マウスを手の甲で操作
する器用な方はいませんよね。
 

 
手の平を下に向けて作業するためには
肘先を内回しし続けないといけません。
 
手の平や指先以外でキーが叩かれ
誤入力しないために手首を反らせます。
 
この状態を維持しつつ、キーを叩き
入力していきます。
 
パッド、マウス、紙などを抑える手も
手の平は下向きで
筆記・ペンタブで書く以外はほぼ
手の平は下を向いています。
 
 
実際に試していただくと分かりますが
肘先を回すと内回しして手の平を下に
向けるのはスムーズに行えます。
逆に手の平を上に向けるように外回し
すると、抵抗感があったり、カチッと
止まるように一定以上回せない方が
少なくないと思います。
(当店でもデスクワーカーに多く見られます)
 
可動域、力の入り方とチェックをして
どんな施術をするのが良いか?を判断しますが
 

●肘先が外回ししやすいように
●手首が手の平側に倒しやすいように
●キーを叩く操作がしやすいように

 
といった施術を行う事が多いです。
 
これも動かせるようキッカケとしての施術
が必要ですが、仕事が長時間連続となる場合
に休憩で上記3つに繋がるような動きをする
ストレッチをするなど習慣化するのが
良いと思います。
 
当然、個人差はありますが、
実際に肘先を施術するだけでも
「肩が楽になった」と話される方は
居られるので影響が少なくありません。
 
 

他作業だとどうでしょうか?

 
例えば、筆記が多い、針作業などを挙げると
利き手でペン・針などを持ち、
非利き手で紙・布など対象を抑える・持つ
といった手の使い方が主だ思います。
 
前述したような可動域や力の入り方から
どうしたら中立的な状態になるか?を
考えて
●働き過ぎている筋肉の働きを抑える
●可動性の低い方向への動きを促す
といった施術を行っています。
 
同じ筋肉ばかり働き続ける
同じような動作を繰り返している
事は特定動作をやり易くはしますが、
 
●反対の動きをやり難くする
●同じ組織に負担をかけ続けている
ともいえます。
 
スポーツ競技のように負荷が大きければ
競技を継続するため、怪我を予防する為に
ケアが必要と考えても、日常動作の繰り返し
は痛みが無いから大丈夫と軽く考えがちです。
 
ただ頻度・強度とすると、スポーツと違って
日常動作は頻度が多く、継続時間が長いです。
仕事中は常にPCに向かうのならば長時間に
及ぶので、強度が少ないからとケアが不要とは
いえないのではないでしょうか?
 
 

まとめとして、評価が必要な理由

 
状態を把握しないで、闇雲にほぐすのは
心地良く眠りながら施術を受けられて
その時は気持ち良いかもしれません。
 
働きが弱い筋肉の働きを更に抑える事で
→働きが強い筋肉の働きが相対的に強まる
→動かし方が本来のものと離れていく

  
可能性もあります。特に肩こりのケアで
多くあるように思います。
『肩甲骨はがし』の投稿でも書きましたが、
肩甲骨の動きだけでなく他部位の評価も
身体の繋がりから見る事が必要です。
肩甲骨が動けば良いからと同じ施術ばかり
提供していたら他部位に負担が掛かります。
 
心地良さを求め、評価は邪魔と思われる方も
少なからずいらっしゃいますが、
施術を受ける時間だけでなく『未来』も考え
提供している事を理解いただけると幸いです。
 
「普段行くところでは直ぐにほぐしてくれる」
と仰るのであれば当店を選ぶ必要はありません。
 
 

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