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施術例pt5 アキレス腱再建から対側膝の痛み

施術例pt5 アキレス腱再建から対側膝の痛み

外傷・手術から長期間経過してのケア

 
私もアキレス腱・前十字靭帯と損傷し
長期間のリハビリを行っていました。
今でも左右の機能差・違和感はあります。
何をしたら良さそうか?を考えつつ
セルフで出来ない範囲もあるので、
東京に行くタイミングで知人を訪問しようと
考えています。
 
今回の施術例は高齢の方で数十年前に
アキレス腱損傷を2回されています。
それもあってか?術痕が数方向・数本あり
1回だけの手術痕とは違っていました。
 
術後に出来る瘢痕組織は強固です。
これは施術では変えられません。
手術痕周辺の組織構造は変えられませんが、
感覚変化を利用して働きや動きに
変化を促すイメージです。
勿論、周辺部位・組織へも刺激しつつ
働きに変化を促していきます。
 
 

ヒアリング、評価、施術の流れ

 

施術前の状況・ヒアリング

膝の痛み
→数十年前にアキレス腱損傷→再建
 (痛みは対側の膝)
肩こり・腰痛と常にどこかしら痛む
 
色々と通ったものの
・湿布・痛み止めの処方→変化なし
・電気当てても、痛み消失は直後だけ

個人が特定出来てしまうケース
も出て来るので他の既往歴・日常生活のヒアリング
は未記載です。
 ↓
既往歴から主訴に繋がっている要素もあります。
あくまでも一例としてお読みください。

 

部位評価

 
姿勢
フラットバック
頭部は前方変位
 
体幹・下肢評価
 
両側ともに股関節内旋低下
 
アキレス腱損傷側
股関節に引っ掛かり
足部の内返し→外側に体重が掛かる
股関節周囲の筋肉の働きが低下
術後部位周囲の感覚低下
外反母趾
 
膝痛側
脛骨内旋
足部の内返し→対側よりは少ない
 
 

施術

アキレス腱損傷側の働きに問題があると考え
主訴の膝に関しては後回しで施術しました。
 

 
1)股関節の認識・可動性を高めるために
・股関節への刺激
・運動性を高めるための施術
 
2)アキレス腱周囲の筋肉の感覚を活性させる
・IASTMを利用した再建術周囲への感覚刺激
 
3)歩行時の接地感、趾(足指)が動くように
・足底部・屈筋群(足指を曲げる筋肉)への施術
・足部の関節に施術
 
ここまでで歩行での違和感は消失
(日中の施術で翌朝の起床時・散歩も問題無し)
 
 
※主訴の膝への施術はほぼ無し
・膝周囲の筋肉の働きにはほぼ問題無し
・膝の可動性にも問題無し

ただ、歩行をスムーズにするために
同側股関節の動きを広げるように刺激を加えています。
 
 
アキレス腱損傷側の働きを促すことで
・痛みのある膝への負担を減らす
・全体動作の変化
を狙った施術をしました。
 
 

まとめ

 
股関節の動きが悪い場合は体幹の働きにも問題が
あるケースが多いです。
 

 
今回も背骨・骨盤周辺への施術をしたうえで
動くためのキッカケを与えたうえで、次回まで
エクササイズ継続して欲しいと伝えてます。
 
身体も脳も中心から変化を促して、徐々に外側へ
機能を安定させるイメージで施術・エクササイズ
を提案しています。

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