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施術例pt3 30代男性 慢性的な足の疲れ

施術例pt3 30代男性 慢性的な足の疲れ

慢性的な足の疲れ

骨格矯正・姿勢矯正

悪姿勢・姿勢改善
 
昨今、「姿勢矯正」「骨盤矯正」の表記を
よく見掛けますが、「見た目を整える」と
解釈している方は少なくないのではないでしょうか?
 
所謂、矯正技術はポキポキ鳴ったらOKと
考えられがちです。音が鳴る事で何が起きて
何が変化するのか?を知った上で提供しているか?
理解しないで『音が鳴ったら整う』としているか?
で全く提供の中身が変わってきます。
 
見直す対象は機能です。
最初から見た目に注目し過ぎてしまうと
見た目を維持する機能が不足した状態で
強引に整える必要が出てきます。
 ↓↓
支える機能がないので崩れる
 ↓↓
また施術の繰り返しになります。
 
昨年、勉強会の度にお邪魔させていただいた
東京の歯科医:松浦先生もyoutubeで語られていますが、
姿勢の観点でも機能と審美の順番は大切です。
 
 

ヒアリング、評価、施術の流れ

 

施術前の状況・ヒアリング

 
30代男性
・背中の痛み・ダルさ
・足の疲れ
・首の詰まり感・突っ張り感
 
・立つと膝が若干曲がってしまう
・歩いていると足底の外側に接地感
 
現在、痛い部位の評価も大切ですが、
来店するまでの経過も大切です。
いつものように足→肩甲骨の間→首
と上がっていく流れだったよう。
 

個人が特定出来てしまうケース
も出て来るので既往歴・日常生活のヒアリング
は未記載です。
 ↓
既往歴から主訴に繋がっている要素もあります。
あくまでも一例としてお読みください。

 

部位評価

 
動作観察は疲労感が強く働いたのか?
今一つ、要因の絞り込みにはならなかったので
今回は記載を省略します。
 
いつもと違った要因は無いか?を体幹・下肢を
中心に評価を行いました。
 
●骨盤帯・股関節周辺
・可動・・・引っ掛かり有
・内回し・・・ほぼ可動無し
・安定させる筋肉・・・反応弱
 
●肩関節・肩甲帯
・屈筋群・・・強   ・伸筋群・・・弱
・腕を横から上げると引っ掛かり有
 
●脊柱
・屈曲伸展で胸腰移行部(肋骨が無くなる辺り)で可動悪
・上部胸椎(首の付け根)が上を見ると詰まり
 
●足部
・背屈に可動制限有(爪先を上げる側の動き)
・趾の背屈制限有
 
 

施術

 

 
●骨盤帯・股関節周辺
・骨盤矯正で使われるようなカイロの手法も使いますが
 目的は異なります。
   ↓↓
 今回は筋肉の働き方を正すためによく写真で見掛ける
 手法とは異なるものを用いています。
 骨盤のインナーマッスルと言われる筋肉の働きを
 活性させる施術を行い、腰部を安定させる
 
・股関節の認識を高めるための手技で
 股関節の内回しの可動を上げる
   +
 股関節を外回しする筋肉の働きを抑える
   ↓↓
 股関節が内外回し共に出来るように
 
● 胸郭
・横隔膜への徒手刺激、呼吸に伴う肋骨の誘導
・上部肋骨を引き上げる筋肉の抑制
・胸椎の認識を高めるための刺激
 
● 足部
・脚前部の筋活動抑制(膝屈曲の制限、筋の過活動?)
 
 

再評価

 
● 変化を逐一チェックしながら施術したケースなので、
 最終チェックは軽くになりましたが、
 特に問題なく、動作自体もスムーズになりました。
 

●呼吸が深く行えるようになった
●目の見え方が明るくなった
●足底に体重が掛かるようになった
●歩幅が広く、速く歩けるようになった

 
が頂いた感想です。
 
 

まとめ

 
最初に矯正の話を挙げたのは、背骨・骨盤を整えて(?)
全身が整うのではない事を周知したいのがあります。
 
例えば、今回の施術例でも太腿-お尻の筋肉の関係、
太腿内側-太腿前部の筋肉の関係を評価しなければ
膝・股関節の違和感・機能的な不足は無くならず、
膝が若干曲がった姿勢は変わりませんでした。
 ↓
昨今、目にする『筋膜』を力学的要素を絡めて
解剖学から教わってきた観点で評価・施術を
しています。
 

 
勿論、それらの関係性が維持させるためには
施術を1回受けるだけでなく、日常的な
セルフケア・エクササイズが必要です。
通って施術を受けるのも大切ですが、
日々、身体が変化していく中で変化量を小さくして
より健康な状態を維持していくのも大切です。
 
 
『施術中、時間いっぱい寝転んだまま受けるだけ』
受けている間は心地いいかもしれませんが・・・・

●運動中にどこが動きにくいか?
●筋肉の働きの低下しているのはどこか?
●どこが低下部位の代償をしているか?

と原因を見付ける機会を損ね、解決に辿りつけない
可能性を高めてしまうように思います。
『触れるだけで全てが解る』そんな達人がいれば
動作観察も不要かもしれませんが・・・少なくとも
私にはそんな能力はありませんし、
身体の感覚・運動・機能の観点から学んできた手法が
理にかなっていると考えています。

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