Blog Post

『骨盤矯正』について思うこと

『骨盤矯正』について思うこと

23年ぶりに小中学校時代の同級生に会いました。
子供も数人おり、最後の出産以外は骨盤矯正を受けていたそうです。
 
歩いていても立て看板で目にするようになった骨盤矯正ですが、効果の話よりも
どんなメカニズムで改善の提案をしているのでしょうか?
同級生から聞いた、彼女が受けた内容は『木のブロックと槌でコンコンと・・・』だそうです。
その話を聞いて絶句しましたが、一方で骨盤の変位のメカニズム、矯正のメカニズム
をどう考えているのか?が気になりました。
 
 ↓↓

投稿から約半年ですが、同級生を毎月帰省の際に施術しています。
 
◎お腹周りに力が入り易くなった
◎子供を抱っこしても疲れにくくなった
◎20代から毎週マッサージを受けていたが、月一で大丈夫になった
 
といった嬉しい実感があるそうです。
 
ただ一方で個人的な不備かもしれませんが、
 
●当日or翌日につらい時がある → それを越したら楽になる
 
といった事があるそうで、ツラさが出ないよう検討中です。
   ~2017.8.11追記~

 
 
そういえば、開店当初と比較すると大幅に内容が変更されているために
骨格・骨盤矯正といった概念自体を考えていなかったなと同級生との会話で思い出したので、
それをキッカケにまとめてみました。
 
要所要所で書いていますが、『歪み』という表現が私は適切だと思っていません。
解釈次第だとは思うのですが『歪み=変形』のイメージが拭えません。
「身体が歪みが悪い、これが原因だ」と何が問題なのか?を検査・評価前から
抽象的に恐怖感をあおっている。そんな悪印象があるのも言葉を使わない理由です。
 
 

骨盤は矯正(?)する対象なのか?

 
以前、働いていた店舗では『骨盤矯正コース』がありましたが、骨盤矯正といった言葉の
出始めだったせいか?希望される方はいらっしゃらなかった覚えです。
某雑誌?の流行に乗じて、骨盤帯から下肢に対してアプローチするコースでした。
(他部位の影響も加味して全身コースを勧めていたのもありますが・・・)
主にヒップアップ・ウエストを引き締めるといった見た目重視の矯正を目的にコース設定
をしていた覚えがあります。今、改めて思い返すと
 
● 何に対してのズレを評価しているのか?
● 何を指標としての矯正なのか?
 
検査こそしていましたが、明確な指標がなかったように思います。
 
骨盤(骨)だけでの動きはありません。腰部・股関節といった部位にも
骨盤を変位させた筋肉の引張・伸縮によって動きが派生します。
当然、骨盤の変位を作っているのが他部位に原因がある事も多々あります。
骨盤だけにフォーカスしても意味がないというのが私なりの解釈です。
 
骨盤の歪み(変位)を解消することで、周辺にも良い影響を与えると言われますが
 

●何の動きをつけているのか?
●どこが改善された結果なのか?
●固定を促すために何をしているのか?

 
と受ける内容には疑問を持つべきではないかと思うのです。
  
そもそも矯正という表現も・・・と昨年から色々と考えてしまっています。
骨の位置を決めるのは施術者ではないので言葉としてどうだろう?と
昨年から自分の提供している内容に当てはまる言葉を探しています。
 
 

当店での骨盤周辺の見直しについて

 
昨年の学びから骨盤帯・背骨(腰椎)・股関節といった部位を複合的に評価しています。
 

● 股関節の可動域(回旋・屈曲・伸展といった可動、動作)
● 胸郭との関係性(呼吸、位置、胸郭・腹部・骨盤周辺の筋出力)
● 下肢との関係性(立ち方、膝・足首の動き)
● 骨盤帯の変位を仰向け・うつ伏せで確認

 
と複合的に判断する指標は以前よりも格段に増えています。
まだ評価するべきことはありますが、今も見直す要素を増やしているのが現状です。
 
冒頭の産後8か月の同級生に評価・リリースを行いましたが、以前使っていたような
骨盤矯正技術を用いませんでしたが、骨盤帯周辺の感じが変わったとのこと。

全身の評価をしたうえで、必要なリリースをする
 ↓↓
〇胸郭の回旋、肩関節・股関節の可動を見直す
 ・背中・腰・肩の張りがとれた
 ・立位、座位と安定感がついた
 
といった結果があったそうで喜んでもらえました。
あくまでも受け手の主観ですが、評価でも可動域・筋出力と変化は再検査しています。
 
※その後のセルフケア・維持・さらに改善するための努力はまた必要です。
   ~2017.8.11追記~

 

 
産後の骨盤矯正についてですが、出産で骨盤が開く変位を矯正するイメージが湧きません。
 
現状、骨盤帯の評価をしたうえで、骨盤下部にある骨盤底筋群の働きが抑制されて
骨盤下部で内側へ収縮しづらいのであれば抑制要因を特定して筋出力を出す、
骨盤を外側へ引く筋肉・内側へ引く筋肉の関係性を上記と同様に見直すくらいでしょうか。
これも一つの見解というだけで実際に評価しないと分りません。
※今回は諸事情により施術姿勢の制約があったので、この評価は同級生には行っていません。
 
産後こそ体系変化に差が顕著に表れるので、評価をより細かく行うことが重要だと考えます。
まずは産婦人科の先生の指示に従い、出産の負担を取るために身体を休めることが大切です。
 
この投稿を書くために色々と調べていましたが、腹筋の状態・骨盤周辺の組織の安定化など
を考えた時に『骨盤矯正がいつから出来るのか?』『骨盤矯正は〇ヵ月後から出来ます』
と時期よりも重要な事があるように感じています。
これこそ早さの競争を激化させて、「ウチが先に!」と不安を利用しているように感じます。
 
当店では、『産後の・・・』とは謳っていませんが、その時の現状評価をして必要な施術を
提供しています。どこが痛い、どこに負担がかかっている、どんな動きがやりづらい
普段感じていることの対応をしていく事で日常生活の負担を減らすお手伝いが出来れば
と思っています。
 
 

お問合せ・ご連絡にご利用くださいませ

 
 友だち追加
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Related Posts