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膝の関節可動域検査 と 運動について

膝の関節可動域検査 と 運動について

膝に問題を抱える方が続いて来店されたので、
関節可動域(動く範囲)で何を調べるのか?を少し書いてみます。
 
主に原因を絞り込む評価の過程で調べます。
 
 
★局所的な問題として
 
脳から各部位へ命令された動きに関わる筋肉が
関節を中心として筋肉が縮みます。
筋肉の長さが変化することで骨が動いています。
 
★可動域が不足する理由として、
 
●脳からの命令が上手く伝達されていない
●筋肉の伸縮が上手くいっていない
●関節周辺の組織が固くなり動きにくい
 
といった問題があると考えられます。
 
 
★問題は全身レベルに影響します
 
各部位の可動域が低下すると他部位で
代償動作が入って動作を補正します。
動く部位、働く筋肉が変わり、
本来の動作と違う動作になります。
 ↓↓
局所的に負担がかかることがあります。
 
『身体の状態を維持するためにも可動域を
確保しましょう』とお伝えしていますが・・・
柔軟性・可動域がある場合であっても、
無理をしないと動かせない範囲では
力は発揮できていません。
 
各部位で可動域が確保された
  ↓↓
動作が適正になる
 
とは言えません。
またひとガンバり必要です。
 
では本題へ
 
 

2種の関節可動域を調べています

 

●関節を自分で動かして動く範囲が、自動運動による可動域・・・AROM
 脳の指令で身体を動かせる範囲をみる検査ともいえます。
 
●関節を施術者が動かして動く範囲が、他動運動にによる可動域・・・PROM
 脳の指令に関係なく、関節本来の動きをみる検査ともいえます。

 
と簡単ですが、来店の際はAROM,PROMと2種の可動域を検査します。
 ※2種の可動域を検査する理由はあります。
 
例として、膝(屈曲)の可動域測定をする場合、
腹臥位(うつ伏せ)に寝て、
・自分で膝を曲げてもらい角度・関節の動きを見る
・私が膝を曲げて角度・関節の動きをみる
といった検査です。
 
膝ROM
 
可動域検査だからといって、屈曲角度を調べるだけでなく
・膝関節を構成する骨の動きはどうか?
・屈曲する時に不正な動きがないか?
・制限のかかっている箇所、他部位への動きの連鎖
といったものも同時に見ています。
 
 

運動連鎖について

 
今回は運動学を復習していて、OKC,CKCといった運動連鎖の用語を
まとめながら書いています。
 
OKC(開放性運動連鎖)・・・四肢の末端が自由に動く状態での運動
CKC(閉鎖性運動連鎖)・・・四肢の末端が固定された状態で行う運動
 
同じ膝関節屈曲の自動運動でも、足裏が接地した状態で椅子に座るような動作が
CKCにあたります。この場合、膝関節の動きはどうでしょうか?
身体を支える必要もあり、他の関節との関連もあり、
筋力が低下していたらゆっくりと動作するのがツラいかもしれません。
 
座る動作
 
上記の動作では、
 
●『腹臥位で・・・』がOKC
●『椅子に座るような・・・』がCKCです。
 
OKCで関節可動域を検査します。CKCでは行いません。
CKCでは他の関節の動きも入ってくることで筋肉の
収縮・伸張が変化するので、純粋に関節可動域の検査になりません。
座るような動作は、股関節、足首と周辺の関節の動きも入りますよね。
※全身動作から把握するために
軽いスクワットを行っていただくこともあります。

 

少し脱線しますが、以前も『股関節の動き』の投稿で、
胴を足に近づける動き、足を胴に近づける動きはどちらも『股関節の屈曲』で
動く部位によって評価が異なると書きました。
左右でも差がある、インナーユニットとの関連も含めると、股関節の評価は複雑です。
 ・・・色々と安易に捉えていた昔が恥ずかしいです。。

 
 

投稿後記

 
DC, AT, PTと医療系資格者の方々のTwitter、Facebook、ブログの投稿を拝見していると、
専門用語でも英単語を織り交ぜながら書かれている方が多いので
「うおっ」と止まっては調べて⇒進むの繰り返しです。
40歳を前にして人生で一番勉強が楽しい時期を迎えるとは思いませんでした。
そんな事もあって、こんな歳ですが少々考えていることもあります。
 
今朝、拝見したブログも刺激が強く、年末のブログで書いたコンセプトを夏に学びたい!と
改めて思いました。人気なので申込が戦争なのと、学ぶための土台を作るのが大変ですが
 
今週はセミナーで知り合った柔道整復師さん、トレーナーさんと情報交換を
しますが、こういった刺激が団体所属していた頃、弟子入り時代に
同門同士で作り合えていたらとしみじみと思うところです。
 
 

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